カミラ・カベロ

【ボーカル研究室】Camila Cabello(カミラ・カベロ)とは

今回のおススメ洋楽アーテイストは、“フィフス・ハーモニー”の頃から日本でも人気の高かった“Camila Cabello”です。

カミラ・カベロ

~PROFILE~

1997年3月3日生まれ、キューバ・ハバナ出身の米・シンガー・ソングライター。本名はカーラ・カミラ・カベロ・エストラバオ。メキシコを経て米・フロリダ州マイアミに移住。2012年にオーディション番組『Xファクター』に出演し、ガールズ・グループ“フィフス・ハーモニー”を結成。

2013年のデビューから『リフレクション』『7/27』の2作に参加するほか、ショーン・メンデスやマシン・ガン・ケリーとのデュエット・シングルをヒットさせるなどグループ、ソロともに活躍。2016年12月にフィフス・ハーモニーを脱退。2017年に脱退後初のシングル「クライング・イン・ザ・クラブ」を発表。2018年に1stアルバム『カミラ』をリリース。

参照:TOWER RECORDS ONLINE

“フィフス・ハーモニー”脱退後の活躍が目覚ましいカミラ。

脱退理由はあまり明確にされていませんが、一つに「過度な性的表現に耐えられなかった」ことを明かしています。
Work from Home”なんかでしょうかね?
「仕事なんていいからお家で“ワーク”しよう」と歌っています(#^.^#)

セクシーさを強調するのはガールズグループの売り方として多少仕方ない部分もあるのかもしれませんが、やはり自分の表現したいものとの隔たりがカミラには大きかったのでしょう。

カミラはキューバとメキシコのハーフ、ヒスパニック系アメリカ人です。陽気で情熱的ではあると思いますが、頭とお尻の軽い女には見られたくはないのでしょうね。
ソロデビュー曲「Crying in the club」からも、そんな彼女らしさが伺えます。
サウンドは情熱的で熱っぽく、でもそこに極めてセンシティブな内面が投影されています。

今年1月に世界発売となった初のフル・アルバム「カミラ」が、ソロ・デビュー作としては史上最多となる100カ国のiTunesで最高1位、全米週間アルバム・チャート・ビルボード200で同週のシングル・チャートと同時に1位に輝くという空前の世界的ヒットを記録しています。

ラテン好きな私としては、グロリア・エステファンから始まり、シャキーラ、ジェイロ―に次いで、ソロアーティスト“カミラ・カベロ”を応援したいと思います。

洋楽を歌ってみよう~歌い方のポイント~

『Havana』~アルバム“CAMILA”より

全米iTunes総合シングル・チャート最高1位、全英週間シングル・チャートでは2011年のアデル「サムワンズ・ライク・ユー」に並ぶ5週連続1位(11/3-12/1)、Spotifyトップ50(グローバル)で1位を記録し、全世界トータルのビデオ総再生11億回、楽曲総再生は9億回を突破した「Havana」を紹介します。

自身のルーツでもあるキューバへの郷愁を感じさせる“Havana”。
ファレル・ウィリアムスとの共作ということもあり、どこか懐かしさもありながら今っぽさも外していない、カミラの魅力がストレートに伝わってくる作品。

MVではカミラ自身が3役をコミカルに演じていますが、最後に映し出される「THIS IS DEDICATED TO THE DREAMERS(これをドリーマーたちに捧げる)」というメッセージが印象的です(ドリーマーとは、子供のころに両親に連れられてアメリカに入国して不法滞在のままアメリカで育った人たちのこと)。

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keyはGm、最低音はG、最高音は2オクターブ上のD(ファルセット)となり、地声の範囲はほぼ1オクターブ以内のため、女性には歌いやすいレンジと言えますが少し低めなのかな?

基本のコード進行は、Gm-E♭-D7の循環コードで分かりやすいです。

けだるさを出すにはちょうどいい音域ですが、低音部の表現は案外難しいので苦労する人もいるかと思います。

この曲の冒頭「Havana,ooh na na~」がサビになります。低いラインで歌うので、最初はAメロのようでもありますが、主題がサビになるので、やはりこのブロックがサビです。

また、Bメロの「Oooh ~」というファルセットのフレーズは、後半でも繰り返される大事なフレーズです。随所に現れるモチーフとなるので要練習!これが決まらないとこの曲はしまりません。

歌自体はそれほど難しくはないです。ただ、構成が一般的な流れではないので分かりづらいのと、やはり難しいのはラテンのノリですかね。

キューバ音楽の典型的なリズムがこの曲を熱っぽい大人の曲にしています。
Santanaの“Smooth”という曲を聴いてみてください。
そっくり?!と思うでしょうが、それこそがキューバらしさです。

でも、ラテンのリズムなんてよくわからない、というのが本音だと思います。
音頭のリズムが世界の人に分からないと同じです。

数年前からよく耳にするようになった“レゲトン”。
ヒップポップの影響を受けたプエルトリコの若者たちが生み出した音楽で、スペイン語のレゲエとプエルトリコ音楽(サルサやルンバなど)をミックスしたパリピミュージック。とにかくノリが良くて踊りだしたくなる音楽です。
生粋のラテン音楽好きたちは冷ややかに見ているようですが、しばらくレゲトン熱は冷めないでしょうね。

先駆者でありレゲトン一番人気アーティストはやはり“Daddy Yankee(ダディ・ヤンキー)”。
私のおススメは“Sígueme y Te Sigo”。これぞレゲトン!という分かりやすい曲。
もう少し雰囲気の違う曲として“More Than Friends”。女性ボーカルが新鮮です。夏にまた流行りそうな音楽です。

話を“Havana”に戻し、歌い方のポイントです。
前奏のノリをそのまま活かして、“い~ち・に、さ~ん・し”てな感じで、プライマリーをたっぷり、アフターでタイトなダウン(曲中のクラップの位置)を組み合わせた2拍のまとまりをベースに歌います。
本来は結構ハネるのですが、あまりウラを意識するとセクシーさがなくなるので、むしろルーズorタイトなオモテ拍を意識して歌った方がベターです。

別の曲でも記しましたが、すべては表裏一体です。
たっぷりとした長い音符を歌えば、自ずとタイトで短い音符も現れます。
オモテ拍の表情を出すことで、部分的にウラの表情も浮かび上がるというわけです。

低音部では、少しのどに引っ掛けながら熱い吐息交じりに歌うと重くなり過ぎず少しセクシーに歌えると思います。
日本人女性はとくに声が細くて幼いので低音が響きません。
ちょっとアンニュイ?くらいで歌ってみましょう。
でもあまりやり過ぎるといやらしくなるのでほどほどに。

『Havana』を歌ってみた~PURE VOX 動画~

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あいにくラテンの血が一滴も入っておりませんので、まぁ雰囲気で(;^ω^)

レゲトンほどのノリもないし、かと言ってラテン音楽に仕上げるにも打楽器で出来ることの限界があるので、モチーフフレーズを中心にアレンジしました。

どうせならもっと甘ったるく歌えばよかったかな、と思います。
ちょっとパーカッションにあおられました。

まぁ…ラテンかどうかは別として異国の雰囲気が伝わっていれば。。。

YouTubeで見る

>>>ボーカル研究室

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