~目次~
英語は音を見せる言語
奥ゆかしい日本人には苦手?!
英語は、恥ずかしがらず、もっと積極的に伝えよう!
英語はとてもリズミカルであること、日本語的なリズムでは英語にならないということが〈英語はリズム〉で分かったでしょうか?
少しくらい間違っていてもいいので、先にリズムのパターンを理解してから発音するよう心掛けましょう。
そのとき、リズムは呼吸の変化も伴って長短や強弱が表現されていることを感じ取ることが大切です。
歌も、英語も、まずはリズムから!
しっかり息を流さないと、子音の音もアクセントも、まして緩急なんてつきません。腹式呼吸がまだ不十分だと思うなら、とにかく深く息を吸って、流す!
英語は歌うように
歌は話すように
今回は、前回に引き続き「呼吸の流れ」を最優先に、積極的に“音を見せる”練習をしていきましょう。
日本語を話す時に使っている筋肉では英語は発音できません。
舌、唇、口周りの表情筋を鍛えていきましょう!
口のかたちや舌の動き
普段わたしたちが言葉を発するとき、声を出すのと同時くらいに口を開けます。
もし誰かが、息を吸い込むのがはっきり分かったときや口を開けたままで待っているようなら、“何か話し始めるのかな?”と思います。
それらは、いかにも“これから話すよ”という意思表示のように感じるわけです。
まさにこんな感じで英語は発音します。
また、英語話者同士はお互いの顔を見ながら話します。それが会話のマナーでもありますが、口元や表情を見てもいます。
日本人はどうでしょう?
個人差はあるものの、それほど相手の顔を見つめて会話はしません。
あさっての方向を見ながら話されてもイラっとしますが、そんなに見つめられてもね、ちょっとドキドキしちゃいますよねぇ(#^^#)
そんなシャイな日本人には、“音を見る”習慣も、“音を見せる”習慣もありません。
よ~く見てみてください。
動画なら、相手からは見られませんから心置きなく見つめられます。
ただ口をパクパクしているわけではないですよね?
歌のときはとくにですが、大きな声を出す時はそれなりに大きな口はします。
でも、案外大きな口ばかり開けてはいないことにも気が付きます。
開ける動作が多い日本語に対し
英語は閉じる動作が多い
それは子音のためです。
とくに分かりやすいのが語末の閉鎖音でしょう。
唇や舌先などで呼気の流れを阻害する音です。
音として認識できなくても、口元をよく見れば。。。
音が見えますか?
声を出す前の口や音が消えたときの口をよく観察して真似てみましょう。
日本語は意味、英語は音
日本語は意味を伝える表意文字
英語は音は伝える表音文字
日本語もひらがなは表音文字です。
ただし、多くのことばが漢字に変換できることを踏まえれば、表意文字といってよいでしょう。
音声で伝えるときは、ひらがなも漢字もありません。
その時にこそ、優先しているのが“意味”なのです。
日本語は、一つの事象を表す語彙がとても豊富です。
ことばの一つひとつに複雑な意味を込めているからです。
同じような意味でも、ほんの少しニュアンスが違う言葉がたくさんありますよね。
わたしたち日本人はことばの意味に頼りすぎる傾向にあります。
その癖が、つい英語のときにもでてしまいます。
英語の●●が日本語では○○という意味だと知っている。
たとえば、
“Sea”は“海”のこと、“She”は“彼女”ということを知っている。
そして私は“きれいな海”だと言いたくて「Beautiful sea!」と言った。
と思っていることで、もし“sea”を 「シー」と言ってしまっても気づかない、
というようなことがあります。
その意味のことばを言ったのだから大丈夫だと思い、その意味を指す“音”を伝えることを疎かにしやすいのです。
英語は音を(音で)伝えます!
日本語なら聞き取れさえすれば、あまり正確な音は求めません。
“わたし”でも“あたし”でも、仮に“わらし”でも“あーし”でも、“私”って言ったよな、と分かれば許容します。
英語は世界語ですから、いろんな国の人が発音するのですから、少々の訛りくらいは許してくれます。
その点で言えば、日本語の方がかなり厳しいですよね。
日本語がペラペラの外国人に「(外国人なのに)日本語が上手ですね」と言っちゃいませんか?英語ならペラペラの人にそんなことは言いません。ちゃんと通じていれば、それはもう英語なのです。
訛っていようが、ちょっとくらい文章が可笑しかろうがNo problem!
それでも日本人が英語が下手だと言われるのは、
日本人の発音は、聞き取れない、何を言ってるのか判断できないからです。
“バニラ( vanilla )”と言ったのに「banana?」と聞き返される始末です。
いくら正しい単語を正しい語順で伝えても
音そのものがちゃんと伝えられていないのです。
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英語の音で区別される音
日本語ではほとんど区別されない音でも、英語ではそうはいきません。
代表的なものから“音の違い”“かたちの違い”を練習しましょう。
- BとV
- SとSh
- SとTh
- LとR
- 有声音ThとD
など、カタカナで書いたときに同じ文字を使うような音から、口のかたち、調音点、有声or無声の区別をつけられるようにしましょう。
あいまいな音の違いをイメージせず、まずは“かたち”からです。
どの発音も音以前に口のかたちが違います。
音になる前から、違いは目で見て分かるものばかりです。
“今からこの音を発音するよ~”と
人に見せるつもりで練習しましょう。
細かな音の違いはその後で。
日本語の音を想像しない
だれにでも癖というものがあります。
癖は自分では自覚しにくいものです。人に指摘されてもすぐに直せるものでもありません。
それでも、気付けたときは自分でストップを掛け続け、新たな習慣を身に付ければ抑えることもできます。
癖には、しぐさや行動だけでなく、思考の癖というものもあります。
こちらは他人に指摘されることも少ないので、より厄介ですね。無意識とは恐ろしいものです。
習慣化されてしまったことは、新たな習慣で打破しましょう。
思考は行動となり、行動は習慣となる
思考を変え、行動を変え、新たな習慣にする
意味を映像化する
わたしたちは英語を見た時、それが簡単なものであればあるほど日本語の音を想像してしまいます。これも習慣的なものです。
- Book⇒ブック
- Dream⇒ドリーム
- Money⇒マネー
- Thank you⇒サンキュー
- Birthday cake⇒バースデーケーキ
- Super Summer sale⇒スーパーサマーセール など
英語にはすでに日本語として定着している語句も多いので仕方ないのですが、それらはやはり似て非なるもの。それは英語ではなく日本語です。
音節も違えばリズムも違う!
先ほど挙げた語句には、日本語で書くと「長音(ー)」や「促音(ッ)」が入るものが多くありましたね。
どちらも英語にはないものです。
カタカナの音を想像したら失敗しますよぉ。
想像するのは英語の音!
日本語の意味でも、文字でも、音でもありません。
✖「Book ⇒ 本(意味) ⇒ ブック(日本語の音)」
〇「Book ⇒ 📕(本そのもの) ⇒ book(英語の音)」
意味を知っている単語なら、それそのものの映像を思い浮かべるようにします。
「Fire」という時に“火”という文字や意味を考えず、🔥を想像する。
「 You are fired! (おまえはクビだ! )」だったら、そんな場面や状況と結びつける。
それが名詞でも動詞でも、何かの事象を表すものであっても、日本語の音ではなく、直接英語の音と意味を結び付ける習慣を身に付けましょう。
英語話者は、あなたの口元を見ています。
あなたが鳴らす音を聞いています。
何を言いたいのか、それを意味ではなく音で伝えるのが英語です。
まとめ 動画付き
英語は音を伝える言語であることから、口のかたちも重要であると分かりました。
息の流れを利用するという点においても、先に口を作ってからの方がいいですよね。“ここで阻害する”という調音点の意識も高まります。
耳だけでは聞き取れなかった音も口元を見れば聞こえてきますから、慣れてくれば音として認識できるようになります。
とにかく、自分が発音するときは日本語の音を想像しないようにすることが当面の目標です。
英語の文字を見ても“英語の音”が想像できるようになったら Amazing!
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