【ボーカル研究室】Ed Sheeran(エド・シーラン)とは
あまり洋楽に詳しくない人も名前くらいは聞いたことがあるのでは?
最初に紹介するならやはりこの人!
【ボーカル研究室】初回を飾るアーティストは、世界で最も売れた男と称される“Ed Sheeran”です。
~PROFILE~
1991年生まれ。ロンドンで数多くのライヴを繰り返しながら、2011年9月に『+(プラス)』でアルバム・デビュー。
英国だけでなく、欧州や豪のほか、北米や日本でも大ヒット。
ブリット・アワード2012では男性ソロ部門と新人賞の2冠を達成する。
FUJI ROCK2012では収容人数4万人以上のグリーンステージに大抜擢。
巨大なグリーンステージにアコースティック・ギター一本だけを抱えて登場し、喝采を浴びた。
2014年の2ndアルバム『x(マルティプライ)』が全英・米1位(英アルバムチャート13週連続で第1位)となり、“2014年、世界で最も多くのセールスを記録した男性ソロ・アーティスト”の称号を得る。
参照:Warner Music Japan
ここ数年エドの勢いは止まりません。
エド・イヤーと言われた2017年の活躍は誰もが知るところ。今年に入ってからも第60回グラミー賞では、最優秀ポップ・パフォーマンス(ソロ)と最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバムの2部門受賞。
2018年ビルボード・ミュージックアワードでも6部門を受賞しています。
アルバム『+(プラス)』を発売した2012年にJ-WAVE “PARK IN THE SKY”がおくるショーケースで初来日。
その3年後の2017年にアルバム『÷(ディバイド)』を携え来日公演が日本武道館などで開催され、日本でも知名度が一気に上がりました。
今でこそ“世界で最も売れた男”と呼ばれる彼も、デビュー前は半ホームレス状態だったことを明かしています。意外と苦労人?!
わたしは2014年『Sing』あたりから注目していますが、それはクリエ―ターとしての才能もさることながら歌の上手さが際立っていること。
日本以外どこの国でも歌唱力が高くなければ成功できませんが、とくに昨今はロングヒットを飛ばせるアーティストが強い!
安定した歌唱力がなければ世界中にファンを増やすことはできませんからね。
今後の活躍からも目が離せないアーティストであることは間違いありません。
洋楽を歌ってみよう~歌い方のポイント~
『Perfect』~アルバム“÷(ディバイド)”より
ロングセールスと言えば昨年ヒットした『Shape of you』が記憶に新しいですが、今回はビルボードHOT100に52週連続チャートイン(9/1付)した『Perfect』を押したいと思います。
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「僕にとってのたった一つの愛を見つけた」で始まるロマンチックなバラード。
今年、幼馴染と婚約したエド。この曲はまさに彼女に捧げるプロポーズソング。
keyはA♭、一番低い音はE♭で一番高い音はオクターブ上のA♭です。
女声には低くて歌い難いキーですね。
ただ声を出すだけなら男女ともに低いので簡単そうに思えるかもしれませんが、
ミドルのC前後がメインになるので、低音域から中音域に自信がないと窮屈な歌になってしまいます。
冒頭はほぼギターのみのシンプルなハチロク(8分の6拍子)。
通常であれば主メロもハチロクに合わせ連符的に乗せますが、絶妙に歌い崩しています。これがかなり難しい!
フレーズによっては、どこから歌い出すのかさえ拍が取れないと思います。
手始めにハチロクに合わせて歌ってみてから、あとで揺らがせるという方法もとれますが…あまりお勧めできません。
一度やってみると分かると思います。符割通りに歌ってしまうと妙にせわしない曲になり、『Perfect』ではなくなってしまいます(-_-;)
大きな拍をとって、大きなまとまりで乗せた方が良いです。
拍のことがよくわからなければ、とにかくトレース!
発音を頼りに、呼吸の変化と動作(口元)を写し取ります。
エドはイギリス人なので基本はイギリス英語です。
分かりやすい特徴は
- “R”が弱く、語末の場合はほぼ発音しない
- “T”の音が強い
- “あ”と“え”の中間にあたる“ӕ”の発音がない
もともと“R”が苦手な人ならイギリス英語の方が親しみやすいかもですね。
歌詞の中にある“girl”や“dark”や“arms”を聴いてみると分かります。
そのままエドをトレースしてもいいし、混乱しないためにアメリカ英語を貫いてもいいです。
この曲は、聞くのと歌うのでは大違いです。
歌ってみないと分からないことが満載Σ(・ω・ノ)ノ!
英語云々の前に、歌としてとても難しい曲です。
これをさも自由に簡単そうに歌えるエド・シーランはやっぱりすごい。
初心者の練習曲としては全くおススメできませんが、難しさを堪能したい方は挑戦してみてください。
『Perfect』を歌ってみた~PURE VOX 動画~
今回はパーカッションなしスナップオンリーのザ・アカペラです。
こういうシンプルな曲は、どうしてもベタなコードハモリになりがちなので、コーラスもメロっぽいラインにして、できるだけ動きのあるアレンジにしました。
ハチロク感を保ちつつも、それに縛られない自由なメロディーワーク。
音程の変化が小さいにもかかわらず、音そのものの変化がとても繊細です。
歌ってみて難しさを実感しましたが、歌ってからこの曲が好きになりました。
やっぱり自分で歌って味わうべきですねぇ。『Perfect』いい曲です!
>>>ボーカル研究室
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