~目次~
【ボーカル研究室】Jonas Brothers(ジョナス・ブラザーズ)とは
6年ぶりに再結成、10年ぶりの新作アルバム『Happiness Begins』も好調 !アイドルからアーティストへと成長したJonas Brothersを紹介。
~PROFILE~
長男ケビン、次男のジョー、三男ニックのジョナス兄弟から成るアメリカはニュージャージー州出身のバンド。2006年デビュー・アルバム『It’s About Time』をリリース後、Hollywood Recordsへ移籍し、2ndアルバム『Jonas Brothers』を発表。
発売一週間でダブル・プラチナムのヒットとなり、全米5位を獲得。
続く3rdアルバム『A Little Bit Longer』もダブル・プラチナムを獲得し、世界中で34個のプラチナとゴールドを獲得。
American Music Awardでは最優秀新人賞を受賞の他、ローリング・ストーン誌の表紙を飾り、ジョナス掲載号が2008年で1番の売上げを記録。
1年ぶりの新作となる4thアルバム『Lines, Vines And Trying Times』をリリース後4年間の沈黙の末、ニュー・シングル「Pom Poms」が2013年に発表されたが、惜しくも解散することが発表された。そして解散から6年―。それぞれプライベートでは愛に溢れた3人が、その愛をファンと共有すべく、再結成シングル「Sucker」が2019年3月にリリースされ、ミュージック・ビデオは解禁初日で2千万再生された中、見事全米初登場1位獲得!しかも、グループによるシングル初登場1位獲得は、エアロスミスの「I Don’t Wanna Miss A Thing」が1998年9月5日に獲得して以来、正に20年以上振りの記録で、更に、兄弟バンドとしては、全米ビルボード史上初の快挙に!
参照:UNIVERSAL MUSIC JAPAN
米ディズニー・チャンネルの人気オリジナル映画シリーズ「キャンプ・ロック」 で一躍人気者になったジョナス・ブラザーズ。
ロックバンドとして活動するも、音楽性の違いから兄弟喧嘩が絶えなくなり、2013年に活動を休止しました。
そんなお年頃だったのでしょうね。年の近い3兄弟が、常に一緒に仕事をしていれば、そりゃあ衝突もするでしょう。
それでも、やっぱり血のつながった本当の家族。完全に縁がきれるはずもなく、今年ついに3人そろったJonas Brothersが帰ってきました。
活動休止中の3人は。。。
長男のケビンは建設会社を経営。結婚し2児のお父さんに。さすが長男!奔放な弟たちを尻目になかなか堅実です。
次男のジョーは音楽活動を継続。ポップバンド”DNCE”などで活躍。
三男のニックはソロとして活動。また俳優や声優として映画などに出演。
そして、 2013年6月リリースの「First Time」 以来のニュー・シングルとなる「Sucker」のMVを今年3月1日に公開。Jonas Brothers復活となりました。
再結成を記念する「Sucker」は、見事初登場第一位を獲得!
プロモーションとして、 人気のトーク番組『The Late Late Show With James Corden』 に1週間出演したことも功を奏したようです。
再結成後初のパフォーマンスとなった車内では、新曲含めこれまでのヒット曲も披露しています。
途中3人が嘘発見器にかけられるコーナーでは、ジョーが一番イライラされるのはケビンであること、ニックは結婚に際しての諸々のセレモニーにうんざりしていたこと、などが暴露されています。
でも、なんだかんだで仲の良さそうな雰囲気にほっこり(´▽`*)
関係ないけど、毎回いろんな曲を覚えてくるジェームズ・コーデン(レイト×2ショーのホスト)にも驚きです。
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洋楽を歌ってみよう~歌い方のポイント~
『Sucker』~ニュー・アルバム“ Happiness Begins ”より
まずは、メンバーがそれぞれの奥さんや婚約者とともに出演しているMVからご覧ください。撮影場所は、英国王室が所有していた時期もあり、映画『女王陛下のお気に入り』でも使われた豪邸です。
ケヴィン曰く「これは世界一のカーレーサーを目指す、映画『タラデガ・ナイト オーバルの狼』のリッキー・ボビーについて書いた曲」らしいです。
“Suck”は、しゃぶる(吸う)、“Sucker”で、しゃぶる人(吸う人)となり、そこから“夢中になる人”という意味に。
“Im a sucker for you゛とは、“君に夢中なんだ”ということ。
最低音はB音、最高音は2オクタープ上のC#で、レンジとしては1オクターブ強くらいなので歌いやすい音域になっているとはおもうのですが、男声の場合はファルセットが必須。女声の場合は、地声の中音域をライトに歌い、かつ低音域ではエッジを立てられるくらいの音圧が必要になります。
歌としては、テンポ、声域、発音やリズムからして、難易度は低めです。
キーさえ問題なければ、練習曲に向いていると思います。あとは如何に声を選べるかがポイントです。
拍はタイトに、音はライトに!
イントロなしの冒頭は、三男のニックがお得意のファルセットでシルキーに、やや甘ったるく歌っています。
Aメロでは、4音符刻みでとったときの1小節目と3小節目の各1拍目のプライマリーをたっぷりと歌います。歌詞では次の単語の辺りです。
— Better than birds of a feather, you and me
— We change the weather, yeah
— I’m feelin’ heat in December when you’re ‘round me
できるだけ無駄な口の動きをしないように、コンパクトに調音するのがコツです。発音を気にして口をはっきり動かし過ぎると、音が重くなってしまいます。
呼吸を止めずにタンギング
次男のジョーが歌うBメロでは、一定の音圧を保つようにして、調音のみで輪郭を出していきます。“t,t,t…”のようなタンギングの要領です。
とくに“~cars,~ bars,~dark”など韻を踏んでいる個所は分かりやすいかと思います。全体的に子音のエッジを強めにかけると良いでしょう。
高揚感のあるファルセットからのロックビート
昨今の流行は、メロディーにあまりビートを乗せないのが特徴のひとつです。
この歌でも、Aメロ、Bメロ、サビの前半には、ほとんど強いビートはありません。
ですが、やはりロック色の強いジョナス・ブラザーズの曲ですので、ロックのノリは欠かせません。サビ後半でしっかりビートに乗せましょう。
ただし、この曲の醍醐味ともいえるファルセットがサビ後半に出てきますので、軽やかさを失わずに高揚させなくてはなりません。
声帯と呼気のコントロールが大切です。
期待通りのファルセットが出せるように練習してみてください。
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『Sucker』を歌ってみた~PURE VOX 動画~
Aメロは、女声にとっては中音域なので、完全なファルセットでは歌えません。
地声では強すぎるし、ファルセットでは弱すぎる…。
そこで、やや声帯を離し気味にして、息が逃げるような発声にしてみました。
ウィスパーにしてしまうと、息が漏れ過ぎてしまい、音の輪郭が出せなくなります。
表情としても、ささやき声というよりは、甘くてシルキーなイメージだったので、男性的な表現はBメロにとっておくことに。
コーラスもタンギング系でまとめています。
これ、音と音の隙間が大きいため確実に1音を命中させるのが難しい(;´∀`)
あと、軽やかさを優先して、上手くビートが出せなかったのが残念です。
どうでもいいですが。。。
冒頭のコーラス2人の動きは“ひょっこりはん”を意識してます(笑)
とくに意味はありません(ノ´∀`*)
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