~目次~
歌の練習で最初にすること
声を出してすぐに歌うはNG?!
その前にやっておきたい準備とは?
歌を練習するとき、ついやってしまうのが
すぐに歌おうとしてしまうこと。
歌の練習なんだから当たり前でしょ?!
いやいや、今回やっているのは
歌うために必要な知識と技術を“英語で歌う”ことで手に入れる!ですよね。
長く走れるために、速く泳げるために、必要な筋力や技術を身に付けるのと同じで、もっと上手く歌えるようになるために必要な能力を磨くのです。
最初の練習曲は決まりましたか?
まだの人は一つ前の記事<歌が上手くなるための練習>を読んでくださいね。
【準備しておくもの】
- 課題曲の音源(原曲)
- 課題曲の動画(原曲者以外のアマチュア動画も含む)
- 歌詞(書き込めるもの)
- スマホ(動画を見たり、撮影するため)
カラオケのレパートリーを増やすための練習ではありませんからね。
音程を覚えるだけの練習にならないように!
とくに最初は英語の音そのものに慣れなくてはならないので、時間がかかると思いますが、何事も基礎が大切ですからじっくり行きましょう。
英語の音をデッサンする
しばらくの間はとにかく原曲を聞き続けてください。
通勤通学の最中などを利用してヘビロテしまくっちゃいましょう!
覚えようとしなくて結構です。
それでも、何となくつられて口が動いてしまうくらいには聞き続けてください。
では次の作業に移りましょう。
以下のことをチェックして歌詞中に記してください。
- カタカナで聞こえてしまった箇所(単語やフレーズ)はどこか
- まったく聞き取れなかった箇所はどこか
- 印象に残った音や動きは
3.については、“ここで口を大きく開ける”とか“この音が特徴的だった”とか“このフレーズはとてもリズミカルだった”などです。
ほかにも、高さを感じた音、速さを感じ音、明るさや強さを感じた音なども1音素単位でチェックできると良いです。
デッサンとは
とにかくよく観察すること
1.と2.でチェックしたところは、あらためて歌詞を見ながら繰り返し聞き直してください。併せて複数の動画も確認してみましょう。
なぜそのように聞こえてしまったか原因を分析する
- ありもしない母音をイメージしてしまった
- 1音節の単語を2音節あるように聞いてしまった
- “R”の音や母音を“母音を伸ばす音”だと勘違いしてしまった
- アクセントが認識できなかった
- 口の動きが認識できなかった など
耳(音声)だけで確認できないところは、目(動画)で確認することもお忘れなく。
上手くなるためには、自分を客観的に分析、評価できなくてはなりません。
アルファベットの発音で各音素を練習
聞き取れない音があるのは、各音素の特徴を知らないためです。
多くの人が英語を聞き取るための音データをあまり持っていません。
わたしたちが知っているアルファベットの音は日本語です。
たとえば、
“F”は日本語では“エフ”と読みますが、その時の“フ”の音が“Fの音素”で日本語の“ふ”の音とはまったく違う音です。
カタカナの音と英語の音では調音が違います。
“F”を含む単語があったとき、F単体の無声音が聞こえます。
ですが、子音単体をあまり認識できない日本人にとっては、その存在すら確認できないときがあります。そもそも日本語の“ふ”の音など英語にはありません。
英語を聞き取るためには、英語の中にある各音素を理解しなくてはなりません。
そのために、アルファベットを徹底的に練習しましょう。
★詳しくは本書PRACTICE1(P.28)とフォロー動画01を参照してください。
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苦手なアルファベットの音素を確認
アルファベットは英語の音を聞き取りまた発音するためのもっとも土台となるものです。
ちょっとやそっとでマスターできるなんて思わないで、少しずつ各音素の特徴を理解していきましょう。
1か月後、1年後、5年後、、、
何もしなければ今となにも変わりません。変わらないどころか、歳も取っていくのですから、聴力だって、筋力だって衰えて、出来ないことが増えているかもしれません。
今この瞬間の気づきを大切にしましょう。
今気づけたことが明日も気づくかどうかは分かりません。
些細なことでも「あっ?!」と思ったことは何かに書き留め、即実践に活かしましょう。
アルファベットを練習していて、「とくにこの音が…」という苦手な音をピックアップしてください。
そして、苦手な音の傾向や、その原因・理由も見つけてください。
- 口の丸めが上手く作れない
- 口角がキープできない
- 舌が必要以上に動いてしまう
- 舌が前後に動かせない など
具体的に『この音』というものを歌詞の中でチェックしておきましょう。
その音は発音以前に聞き取れていないかもしれません。
間違った発音を繰り返し練習してしまわないように!
正しい音を予期できなくては、動作することはできません。
苦手な音が含まれる単語やフレーズは何度も聞き直しましょう。
まとめ 動画付き
日本語は、母音を中心に音声を聞き取る母音骨格の言語であり、子音単位の音を聞き取るのが苦手です。
また、単語として認識できてしまうとカタカナの音を想起してしまいます。
とくに外来語として、すでに日本語の一部になっているもの(アイス/ジャンプ/ダンス/フィーリング/コンピューター …etc)は注意が必要です。
英語の音素を獲得するために
アルファベットの練習が必須
英語は“表音文字”で音を伝える言語です。
また口のかたちも音声認識に重要な役割を担っています。
各音の特徴的な音素を意識しながら、併せて口のかたちや動きをしっかり練習しましょう。
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